2013/06/21付けのVIETJOベトナムニュースに
ハノイ:中国産ジャガイモから許容値を超える農薬残留、市民の不安強まる
という記事がありましたが、
まぁ、さして驚くでもなく、この記事を読みました。
根物野菜の多くは中国産で危ないことぐらいは、もうベトナム中の人々が知っていることであります。ベトナムの新聞には、この手の記事は月一くらいで出て来るので、VIETJOニュースが、こんな記事を出すのも今更感があります。
できることなら、中国産の野菜を買いたくないという話をベトナム人がするのを良く聞くからであります。
特に、変に安い野菜というのは、おうおうにして中国産である可能性が高いです。ベトナムでは、産地を偽装して野菜が売られることは非常に多く、特に人気の高いダラット産に何でもかんでも偽装してしまう。
葉物野菜は、ある程度、鮮度によって産地を推し量ることは可能ですが、根物野菜や果物については産地偽装をされても分からないといのが実情です。
私が知る北部に限って言えば、中国産の多くは北西山岳部のラオカイと、北東沿岸部のモンカイとランソンをルートとする陸路で、大量の野菜がベトナムに流入しています。
ハノイで日本料理屋を営む方の情報だと、ラオカイには日本の東京ドーム数個分ほどの巨大なベトナム向けの野菜の物流基地があり、数分おきにトラックがベトナムに向けて出荷されているとの事でした。
中国はベトナムに比べて、農業の機械化が進んでおり、根物野菜は特に機械化による生産性や効率が向上するため、中国産の根物野菜には価格で太刀打ちできないようだ。
記事には、
国産の卸売り価格は、安い時で70円台、高くて100円台という感じで、小売になると300円前後になります。
それってベトナムの国内価格とさほど変わらないんじゃね!?
記事にもありますが、スーパーでのダラット産ジャガイモの価格は5万ドン(約227円)前後です。
ところで、
日本経済新聞に「中国産野菜が高騰 卸値、タマネギは日本産を逆転 アジア需要増や円安で」2013/3/7付けなんて記事がありましたが
今年のタマネギの安さは異常のようですが、おそらく、タマネギに関しても、ベトナムの小売価格と日本の小売価格は、さほど変わらないでしょう。
今週のベトナムのタマネギの卸売価格は、15.000VND(70円前後)/kgなので日本の100円前後とさほど変わりません。ベトナムの場合は、規格も品質もへったくれもないので、実質的には日本の方が卸値は安いんではないかと思われます。
ベトナムでは、安い中国産に押されて、ベトナムの農家が大量のタマネギを売れずに持っていて、処分に困っているなんていう新聞記事も出ていました。
つまり、中国としては、日本に売るより東南アジアに売った方が、利幅が出るんです。
さらに、ひっくり返して言うならば、
「東南アジアに日本の農業技術や農業機械を持ち込んで農業をやって、東南アジアを市場にした方が日本で農業やるより儲かる」って事なんではないだろうか。
ハノイ:中国産ジャガイモから許容値を超える農薬残留、市民の不安強まる
という記事がありましたが、
まぁ、さして驚くでもなく、この記事を読みました。
根物野菜の多くは中国産で危ないことぐらいは、もうベトナム中の人々が知っていることであります。ベトナムの新聞には、この手の記事は月一くらいで出て来るので、VIETJOニュースが、こんな記事を出すのも今更感があります。
できることなら、中国産の野菜を買いたくないという話をベトナム人がするのを良く聞くからであります。
特に、変に安い野菜というのは、おうおうにして中国産である可能性が高いです。ベトナムでは、産地を偽装して野菜が売られることは非常に多く、特に人気の高いダラット産に何でもかんでも偽装してしまう。
葉物野菜は、ある程度、鮮度によって産地を推し量ることは可能ですが、根物野菜や果物については産地偽装をされても分からないといのが実情です。
私が知る北部に限って言えば、中国産の多くは北西山岳部のラオカイと、北東沿岸部のモンカイとランソンをルートとする陸路で、大量の野菜がベトナムに流入しています。
ハノイで日本料理屋を営む方の情報だと、ラオカイには日本の東京ドーム数個分ほどの巨大なベトナム向けの野菜の物流基地があり、数分おきにトラックがベトナムに向けて出荷されているとの事でした。
中国はベトナムに比べて、農業の機械化が進んでおり、根物野菜は特に機械化による生産性や効率が向上するため、中国産の根物野菜には価格で太刀打ちできないようだ。
圧倒的に安い中国産
記事には、
「ロンビエン卸売市場には毎朝、ジャガイモを満載したトラックが5~7台到着する。ある運転手によると、これらのジャガイモは殆どが中国から輸入したものだという。輸送費などの各種費用を含めた1キロ当たりの原価はわずか約4200ドン(約19円)で、ダラット産の4分の1にすぎない。とあるように、中国産は圧倒的に安い。
中国産ジャガイモの卸売市場での取引価格は1キロ8000~1万5000ドン(約36~68円)だが、市内の各小売市場ではダラット産として1万8000~2万5000ドン(約82~114円)で売られている。販売業者らはこれらが中国産だとは決して認めない。一方、スーパーでのダラット産ジャガイモの価格は5万ドン(約227円)近くもする。」
日本より高いベトナム産の根菜?
ちなみに、日本でのジャガイモの輸入価格は生鮮で47円/kg、冷凍で62円/kg(24年6月)くらいです。国産の卸売り価格は、安い時で70円台、高くて100円台という感じで、小売になると300円前後になります。
記事にもありますが、スーパーでのダラット産ジャガイモの価格は5万ドン(約227円)前後です。
狭まる国内外の価格差
ところで、
日本経済新聞に「中国産野菜が高騰 卸値、タマネギは日本産を逆転 アジア需要増や円安で」2013/3/7付けなんて記事がありましたが
今年のタマネギの安さは異常のようですが、おそらく、タマネギに関しても、ベトナムの小売価格と日本の小売価格は、さほど変わらないでしょう。
今週のベトナムのタマネギの卸売価格は、15.000VND(70円前後)/kgなので日本の100円前後とさほど変わりません。ベトナムの場合は、規格も品質もへったくれもないので、実質的には日本の方が卸値は安いんではないかと思われます。
ベトナムでは、安い中国産に押されて、ベトナムの農家が大量のタマネギを売れずに持っていて、処分に困っているなんていう新聞記事も出ていました。
つまり、中国としては、日本に売るより東南アジアに売った方が、利幅が出るんです。
さらに、ひっくり返して言うならば、
「東南アジアに日本の農業技術や農業機械を持ち込んで農業をやって、東南アジアを市場にした方が日本で農業やるより儲かる」って事なんではないだろうか。